癜風(でんぷう)について
要約
癜風は癜風菌というカビが原因。皮膚の常在菌で弱い菌で病原性はあまりない。なぜこの弱い菌が皮膚表面に拡がって癜風を発症するのかというと
①体質的に皮膚が菌に弱い
②汗をかきやすい
③皮膚が脂っぽい
等があげられる。従ってスキンケアとしては清潔・乾燥が重要。
はじめに
癜風は癜風菌というカビが皮膚表面に付着して広範囲に拡がる病気です。「くろなまず」と呼ばれ、一見して体に黒い染みが出来ているように見えたり(黒色癜風)、逆に白い脱色素斑が拡がって見えたり(白色癜風)します。
原因
癜風菌というカビが原因です。ただこの菌は元々は皮膚の常在菌で毛孔・皮表に存在します。成人ではほぼ100%検出できるとも言われ、弱い菌であまり病原性はありません。ただ何故この菌が人によって繁殖を始めて癜風を発症するのかわかりませんが、汗をかき易いとか脂っぽい等の様々な要因が考えられます。菌の培養でも脂を加えた培地によく繁殖し好脂性であると言われています。出来ない人は出来ないのに、出来る人は一度出来てしまうとなかなかすっきりと治りません。この点からも菌の繁殖力よりも患者さんの菌に弱い体質、皮膚の状態に菌を繁殖し易くする原因があるのではないかと思います。
続きを読む